ピラティスとヨガ
ピラティスとヨガの違いを聞かれることがあります。
ピラティスの成り立ちは、およそ100年前、ヨガと比べるとずいぶん新しいメソッドです。
ピラティスのレッスンをしていると、ヨガと同じような動きがたくさん出てきて、
ヨガの影響をたくさん受けているのが良く分かります。
現在、日本で多くの方に親しまれているヨガは、宗教色を廃して心身の健康を目的として行われていることもあり、より類似点が多くなっています。
ヨガは、太古の昔から面々と受け継がれてきた、悟りを開くための、
または解脱するための修行法です。
長い歴史を経て、近代になり、ヨガメソッドはアメリカ等に渡り、
フィットネスのひとつとして親しみやすくしたものが広まっています。
現代ではさまざまなヨガのスタイルが開発され、瞑想を重視したものから、
身体作りを重視したものまで、その目的はさまざまです。
ピラティスはというと、やはり、さまざまなスタイルが生まれてきてはいるのですが、体奸を意識的に育てる、または、リハビリのために、姿勢を改善するために、などと、その目的は、身体的な調整に主眼が置かれています。
身体を整えるためにエクササイズを行い、その結果、心の元気にもつながっていくのがピラティスの流れです。
レッスンをどう選べばよいの?
これも、よく受ける質問のひとつです。
私は、「レッスンを受けて、身体に聴いてみて下さい。」と答えています。
人の身体は、十人十色の感覚を持っています。
疲れきった身体は、どうしても感じる力が弱くなっていますし、大まかな動きしか追えなくなっています。
一方、健やかな身体は、繊細な刺激にも反応でき、身体の芯から動きを感じることが出来ます。
これは、レッスンを受ける人にも、レッスンを行う人にも言えることです。
私が、新人インストラクターの養成講座をしていた折に、よく言ったことの中に、
「インストラクターの成長と共に、受けに来る生徒のレベルも高くなってきますよ。
最初から欲張らないでくださいね。」というものがありました。
良いインストラクターは、どのレベルの生徒の身体にも良い影響を残せるようにレッスンを進めます。
それを目指して、新人インストラクターは研鑽していきます。
もちろん私も、何度となく壁に当たりながら、自分の身体を練習台にして育ってきましたし、今も進化中です。
現在の私のクラスは、私の目の届く範囲の人数で行っています。
一人ひとりの身体をチェックするためです。そして、その身体にあったエクササイズを選びます。
丁度、お医者さんが薬を処方するように、エクササイズを処方するのです。
ということで、生徒の立場で、こんなレッスンを受けたい!の目安です。
残念なことに、自分で受けてみないことには判断がつかないのではありますが。。。
- 全身をくまなく動かしている
- 今まで感じなかった自分の身体を、より感じられる。
- 頑張るポイントを実感できる。
- 一人ひとりに目と手が届いている。
- 気持ちよく受けられている。